金属と樹脂材料の密着性について金属基板上にUV硬化させた樹脂を酸性溶液につけ、剥がれの耐性評価をしています。金属基板として42アロイ材と、SUS430材の両方に対して、同じ樹脂を同条件で酸性溶液につけたのですが、SUS430を下地にした方が42アロイを下地にしたものより樹脂が剥がれにくいという結果が出ました。この場合、決め手になっている密着特性というのはなんでしょうか?また、SUS430の方が樹脂が剥がれにくかったのは何故でしょうか?ご助言いただければありがたいです。関連する文献なんかもご存知でしたら紹介いただきたいです。よろしくお願い致します。
寄せられた回答
経験から言いますと、金属の接着では、それぞれの熱膨張係数を合わせておくことが最も重要です。(それぞれの金属にプライマー処理などの下処理が必要な場合は、それらがきちんと出来ている前提です。)特に、接着強度がイマイチな場合や、『硬化直後に正常に接着できているのに、後から剥がれる』などの場合は熱膨張係数が合っていないことが多いです。硬く硬化する(強度の高い)接着剤ほどこの傾向は顕著です。SUS430の熱膨張係数はだいたい10ppm/℃程度、42アロイはガラス封着などにも使われる低膨張材で金属の中でも低い部類に属し、約5ppm/℃程度です。これに対して、一般に樹脂である接着剤の熱膨張係数は、種類によってかなりの幅がありますが、金属に比べてかなり大きい物が多いです。SUS430が42アロイより剥がれにくいのは、SUS430の方が接着剤の膨張係数に近かったためでしょう。42アロイの方が膨張係数が合ってない(度合いが大きい)ので、密着性も、強度も劣っているのでしょう。















Comments